ガーミン820j レビュー2
今回は走行中に感じる事をいくつか書いていきます。
まずタッチパネルについて
物理ボタンが欲しいですね
地図を見ていて、走行距離などを確認しようと思うと、画面を触ってスライドさせるかタッチして矢印を表示させてクリックするかのどちらかです。
が、スライドの反応が悪いです。スマホに慣れてると尚更ですが、グッと押してゆっくりスライドさせる。多分2秒ぐらい掛かります。
タッチの方は一度タッチしてから、矢印が出るのを待ってから左右の範囲小さめの矢印をクリックすることになります。
どちらも2秒ぐらい掛かります。
今の時速が知りたい時や地図を見たい時、先の標高が知りたい時など色々ありますが、地味にストレスが。
次画面ボタンや前画面ボタンがあった方が圧倒的に楽だろうなーと思う。
処理速度がスマホ並なら別ですよ?
本当にこれはどうにかしてほしいなー
次にバッテリーセーフモードについて
電池残量が10パーセントになるとバッテリーセーフモードが起動します。
バッテリーセーフモードになるとタッチした時以外画面には表示されなくなります。
これ自体は残量が減ってきたときに必須の設定ではあるのですが、これ、10パーセントになった時は設定するか選べますけど、外す時は自分から設定画面を開く必要があります。
多分充電してるときは解除されてるけど、充電してないと起動してます。
なので、帰り際に電池がなくなってセーフモードに→次回乗る時に映らなくて焦るって言うのを体感しました。
慣れるまでは焦りますねー
バッテリー問題
バッテリーは大体12時間ぐらい持ちます。
また、充電しながらも走ることもできるのでその点は安心ですけど、ケーブルの長さが足りないって事には気をつけてくださいねー(体験談)
バーチャルパートナー機能
今一必要性がわからない機能の一つ
事前に設定した速度でルート上をバーチャルパートナーが進んで行きます。
時速21.6kmが初期設定みたいですが、正直この機能あんまり好きじゃないです。
都心を走る私からすれば、21kmはほぼ出せない速度だし、信号で止まるたびに追い抜かされて、頑張って追い抜くを繰り返すことになります。
正直あんまり楽しくないです。
これが信号がない区間ならまだ意味があるんですけど、極端な話上りでも同じペースで進むので、今一どう使うのか悩ましいです。
アクティビティ管理について
既存のサイコンのイメージだと自動で総走行距離が記録され、それとは別に計測開始から計測終了までが保存されるものだと思います。
これにより、計測開始していなくても総走行距離は増えていくしようでした。
ですが、ガーミン820jの場合は総走行距離という概念はなく、計測開始からアクティビティというデータで管理するものになります。
この事による不具合は5つ
①開始ボタン押し忘れると走行距離が分からない
②誤って終了してしまうと当日の走行距離が分からない
③誤って終了してしまうとルート案内の読み込みがエラーを起こす
④誤って終了してしまうと再開する方法がない
⑤スリープ状態にする時に誤って終了してしまう可能性がある
①はそのまま、今どれだけの距離を走ったかが不明になります。
②は終了した場合再開出来ないのでそれまで走った距離が分からなくなります。
ルート案内では後何kmあるかは表示されないので、基本的に目標距離を暗記しておいて暗算で残り距離を算出するのですが、出来なくなります。
③前に書きましたが、途中からルート案内させると案内されない事が多いです。
④上記不具合は再開出来れば簡単に解決ですが不可です。
⑤スリープ状態についてがガーミン820jの嫌いなところの一つになりますかね
しばらく走行しない(食事とか休憩とか)場合、スリープ状態にすることが出来ます。
スリープ状態にしないとGPSがルートを外れたとか、ハートメーターに相続したとかずっとピーピー言ってます。
で、そんな関係でスリープ状態を推奨するんですがスリープ状態にするには計測終了ボタンを一度押す→保存や破棄選択画面で電源ボタンを押すという操作が必要です。
この時に保存や破棄を押すと当然処理されてしまいます。これ、ガーミン520では電源ボタン押すだけでスリープ状態に出来たようです。
このスリープ状態への移行方法とアクティビティ再開不可のせいでかなり使いにくい仕様になってます。
さて、長く語ってきましたが、使っていて感じるものが
「製作者はヒューマンエラーを考えずに、処理速度などを考えずに、スマホ操作と同じように対応出来るとデザインしているのではないか」という事です。
正直色々なところが片手落ちなところが多い。
表示切替が物理ボタンでないのは「スライドさせれば見れるから物理ボタン減らせる」という思いだと考えられます。
個人的な意見ですけど、スマホですら操作を矯正できる物理ボタンは必須だと思います。
にも関わらずこの構造を考えたのは作成者が実際に自転車に乗りながら操作した事がないのではないかと。
また、スリープ状態への移行に関しても、恐らく520の時では気付いたらスリープ状態になっていたという状態が多発したから改善されたのだと思います。が、それであれば電源ボタン2度押しとか、電源ボタン押すとスリープ開始の確認が出るなどで良かったはずです。
プログラミングやシステムデザインを考えている人が
「スリープ状態なんだから計測終了ボタン押してからじゃないと反応しないようにしよう。実際に計測しないんだから合理的だよね」
とか思ってそうだと感じます。
そこから一歩踏み込んでアクティビティを終了した時のデメリットについて考えて欲しい。
また、そもそもアクティビティ管理を前提に考えるシステムデザインも好きではないです。
アクティビティ開始していなくても速度やケイデンスが計測出来るのですから総走行距離の算出も不可能ではないような気がします。
自転車道を含むルート検索にしても、ガーミン820j単体で完璧なルート検索を行えるのであれば十分な機能です。
ただ、完璧なルート検索が行えないからほかの方法(ルートラボなど)に頼るしかない。そうすると折角のルート検索機能が使えない。
地図画面を見てなくても200m先右折などの表示が出るのは素晴らしいです。
ですが何故音でお知らせしてくれないのでしょう。
ガーミン820jは素晴らしい機能が沢山あります。ですが、その全てにどこか不備がある。
痒いところに手が届かないのです。
完璧なデバイスなんてそうあるものではないと思っていますし、そこにある程度付き合っていくのは当然だと思っています。
が、この価格帯のものでこの出来は如何なものかと思います。
あと、前にも書きましたがガーミン820jはガーミンコネクトに接続するのが裏技に近い形でしか出来ないです。
その上、ガーミン820jとガーミンコネクトを接続してから、スマホやパソコンからワークアウトを編集してもガーミン820jに反映されなくなりました。
というより、設定など諸々のが反映されません。
自作のルートに関してはガーミン820jを接続してフォルダに保存するという物理的な方法で解決していますが、反映されないの不便です。
さて、これでガーミン820jのレビューは終わりにしようと思います。
これから購入を検討するという方に少しでも役立ててもらえればと思います。
見やすい画面、ナビ機能、Wi-Fi設定しておけば家に帰ればガーミンコネクトにアクティビティが自動連携される。
良いこともたくさんあるんです。
ですが、こう言ったデメリットと付き合う覚悟が必要なので、そこだけは後悔しないように。
え、私ですか?
後悔してるかもしれません。考えないようにしてますからあんまり気にしてませんけどね